東條英利

今年は山口神職会然り、神社関係者さまの前で講演をさせていただくご機会を賜ることも出て参りました。

アマチュアがプロにお話するのも何だか変な感じですが、「物事を分かりやすく伝える」という点では、いろいろとお役立て頂けている部分もあるようです。

とりわけ、私の基本アプローチは、物事の本質に則ってその普遍的な価値を探る方向にあり、感覚・感性が必要とされる精神性が求められる分野であるからこそ、言葉として言い表すにはそれなりの技術があるのもまた然り、ということなのでしょう。

私は「良いものをただ良い」と伝えるのでなかく、「なぜ良いのか」という具体的根拠を社会学や心理学、または歴史学といった観点から論じるだけに、その点は好意的に捉えて頂いているようです。

ともかく、私としてもこうしたご機会を通じて、さらに「日本文化の面白さ、可能性」をより多くの方に知って頂けるよう、様々な観点から今後も論考して参りたいと思います。