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2022年11月19日   針尾送信所での講演!

 

こんにちは。

 

皆さまは、針尾送信所というのをご存知でしょうか。

 

こちらは大正時代に建設された自立式の無線送信所で、真珠湾攻撃の際に発せられた「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の伝令の中継地の一つとされているところとなります。

 

実はこちらが建設百周年を迎えるということで、僭越ながら私の方で特別講演の任を承りました。

 

テーマは「平和」ということで、ある意味、当時、伝令を発する立場にいた責任者の末裔である私が、「平和」をこの地から送るというのは、なんとも皮肉めいた話でもありますが、逆にそうした皮肉の中にこそ、本質があると信じ、私も自分なりの挑戦として臨みました。

 

 

実は、こちらの送信所は一時、取り壊しも検討されていたようなのですが、その費用が一基につき3億円と莫大であるため、この施設を活かす方法を考えたということですが、調べてみると、その堅牢さからさらに百年以上は持つことが分かったそうです。

 

 

当時は重機すらない時代において、二百年もの耐久が保持できるほどの技術を持ち合わせていた先人たちの技術には改めて感嘆するばかりですが、今回は内壁を一部補強し、イベントとして迎えられるのは、建設されて以来初めてのことなのだそうです。

 

本当に光栄なことです。

 

一応、講和の内容に関しては、令和4年、広島でも「平和」に関する講演を承ったことがございましたので、その内容をベースに、自分なりにどうこの「平和」という意味を捉え、目指そうとしているのか、自分の半生を振り返る形で、お話をさせていただきました。

 

ご参加いただきました皆さまからは非常に温かいお言葉を頂戴し、自分としてもやって良かったなぁと思います。

 

 

今は時代的に戦後七十年以上続いた世界秩序が少しずつ崩壊しつつあるという危うさを感じておりますが、そんな時代だからこそ、日本の果たす役割はさらに大きくなるのではないかと日に日に感じる次第でございます。

 

今回の講演をご企画くださった佐世保の方々には篤く御礼申し上げるとともに、自分なりに体現できる平和のあり方というものを引き続き、模索して参りたいと思います。

 

東條英利 拝

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